企画書の書き方について

初めましてブログを初めて書きます、コウキです。

 

今回、僕は企画書を書くのが初めてということもあり、企画書を書く際に参考に読ませていただいた本に関しての要約を書きます。

 

読ませていただいた本のタイトルは「企画術」で、秀和システムが出版していて、富田眞司さんが執筆されています。今回はこの本を参考・引用させていただきます。

 

図が多い所と、内容がシンプルで読みやすそうに感じたのが選んだ理由です。感想としては最初に感じたとおり、とても読みやすく、企画書を初めて書く人にとっては入門書として、とてもいい本だと感じました。

 

内容に関しては以下に記述していきたいと思います。

 

まず、僕は企画書に関して初心者であったため、最初の発見となったのは提案書と企画書の違いで、以下にそれぞれの特徴について自分が知ったことを書きます。

 

提案書→課題の解決を口頭で説明するアイデアレベルからもう少し詰め、解決の方向までを示したもの

 

企画書→提案書を更に具体化し、解決方法を実行できる内容にしたもの。「3要素、7ステップ」を全て盛り込んだもの

 

企画書の構成要素は大きく分けて3つにわけることができる

・「課題を発見する」

・「基本方針を立てる」

・「解決策を展開する」

 

またそれぞれの要素について更に7ステップに分解できる

「課題を発見する」

・現状分析

・課題発見

 

「基本方針を立てる」

・目的の明確化

・対象設定

・解決手段

 

「解決策を展開する」

・実施方法

・費用/効果

 

次にこのそれぞれの7ステップについて僕が今回学んだことについて書いていこうと思います。

 

現状分析

主に収集する項目は5つで、以下に示す

  1. 社会環境: 人口、景気、経済、経営など社会全般に関する情報
  2. 市場: 提案に関連する商品、企業動向など
  3. 生活者動向: 使用率、使用者実態など
  4. 競合状況: 提案に関連する企業間の競争状況など
  5. 提案先状況: 提案先の問題点など

 

情報収集

デスクリサーチ→実態調査の順

 

現状分析・課題を発見

情報収集によって多くの問題点が抽出される。重要な問題点の中から自分達の提案で解決可能なものや他の情報も考慮して課題を発見する。課題はできれば一つに絞り、問題点に挙がった項目全て課題として取り上げても簡単に解決はできない。課題を決める際に用いるのが、SWOT分析で、Strength(内部環境の強み),Weakness(内部環境の弱み),Opportunities(外部環境からくる機会),Threat(外部環境の脅威)を克服する戦略などを考慮し、可能性を十分検討して課題を決める。

 

目的・狙いを決める

課題を受けて提案の基本方針を設定する。具体的な言葉で表現する場合と、数値目標で示す場合がある。抽象的な言葉は避けて、なるべく具体的に誰でも理解できるような明確なものとする。

 

対象設定

対象設定は、性・年代などの属性だけにとらわれず、生活レベル、趣味・嗜好。生き方やライフスタイル、商品とのかかわり、購入意欲なども考慮して決める。←ペルソナ(?)の設定ぽい

 

提案にふさわしいタイトルをつける

解決策を決め、タイトルをつける。規格書で大切なのがタイトルで、企画に名前をつけることで提案に独自性をもたせることができる。これは同じ内容でも名称によっては訴求力が全く異なるから。独自のネーミングによって、新しい付加価値をつけることが可能。例えば、「クールビズ」、「夫婦50割」などがある。

 

解決手段

実施プランは項目別に個条書きにまとめると、初めて提案を受けるほうが理解しやすい。実施方法、内容、場所などの説明は、項目別に整理して具体的に行う。3-4項目に整理するのが最適。項目別に見出し、本文に分けて記載する。見出しはわかりやすい短い言葉で要領よく表現し、本文も同様に表現する。

更に項目わけし、表にまとめるとより見やすくなる

 

大日程と小日程を立て、費用・効果予想を提示する

おおまかなタイムスケジュールが大日程で、提案決定から準備段階までの期間、実施段階の期間、事後フォロー期間など、数項目程度のものを表示する。小日程では更に細かく詰めたもので、スケジュールは縦軸に業務内容、横軸に日程を取り、一覧表にまとめるとわかりやすくなる。最初の企画提案の段階では、大日程を提示し、提案が決まれば、具体的な詳細スケジュールについて詰める。

 

費用・効果予想

項目別に概算費用を提示し、提示した費用に実施段階で不足が生じないよう、十分な裏付けを取ったものとする。効果予想は裏付けの根拠を明確にし、あくまでも予想であることを明示する。

 

説得力のある企画書作成のポイント

(1) 長文は極力避け、個条書きにする

(2) 区切りを明確にし、長文は見出しをつける

(3) 見出しは短く、動詞で終わる

(4) グラフ、表、写真、イラストで説得力を高める

 

企画書→複雑な要素を除いてできるだけシンプルに書く

 

シンプルな企画書

最もシンプルになると、企画書は1枚になる。1枚という最初のスペースで必要なことを表現するので、一貫性が出しやすく、論理的な企画書が作成しやすくなる。ただし、1枚の企画書だけでは十分意図が伝わらないときには、添付資料として別紙を添える。

 

1枚の企画書について

1枚の企画書の書き方としては、主に3パターンあり、結論型、論理型、チャート方式論理型である。以下にそれぞれの特徴を述べていく。

 

結論型

文章による結論を先に述べる結論型企画書のフォーマット(以下の図を参照)。一枚の用紙に企画書としての7項目が名称を変えて入る。

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論理型

現状分析から課題を発見するオーソドックスな展開といえる。1枚の用紙に企画書としての7項目を網羅している。盛り込む内容が多くなるため、現状分析は要領よくまとめないといけない。(以下の図参照)

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チャート方式論理型

最も要約された企画書のフォーマット事例。現状分析から入る論理型の企画書。横書きで使用する。1枚の紙を三等分し、左が課題設定(現状分析)、中央が基本戦略、右が解決策展開(具体的展開)である(以下の図を参照)。左の課題設定は現状分析から課題の設定までで、中央の基本戦略は(1)目的・狙い、(2)対象、(3)タイトルを含む基本方針、(4)提案・解決策のポイントを並べる。右の解決策の展開は上段から中段にかけて具体的展開を盛り込み、下段に費用・効果を書く。この流れによって提案の起承転結が明確に表現できるので論理的に展開できる。1枚の用紙を三等分することでシンプルで美しい形の企画書に仕上がる。

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複数枚の企画書

各ページは1枚で話が完結するように心がけ、もしもボリュームが増えるなら、要約をつける。この場合、要約を使った提案も可能になる。

 

次回また機会があれば書きたいと思いますが、「企画術」によると以下のことに気をつけることが、早く書く10の企画術だそうです。今回はどんなものがあるかの概要だけ書いて終わりにしたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございます!これからは技術的なことをメインに僕はブログを書いていきたいと思います。どうぞこれからよろしくお願いします!

 

早く書く10の企画術

  1. 情報頭、企画頭、まとめ頭の切り替え
  2. 企画書の段取りが勝負
  3. 情報収集ノウハウでスピードアップ
  4. どこにどんな情報があるか、情報源を明確化する
  5. マイデータバンクが企画力を高める
  6. 提案に対する効果予測ノウハウを身につける
  7. 仮設を立て、企画ストーリーを作る
  8. 最後に企画書を書く
  9. 独自の企画書フォーマット化で時間短縮
  10. 万全な体調で企画書を書く